乳がんを疑われていた日々と、非浸潤乳がんのブログ

乳がんを疑われている日々の記録でしたが、非浸潤がんとのことで、そのことを書きます。

マギーズ東京に行った話

 

年が明けて、世間が動き出した最初の日に、マギーズ東京に行きました。

 

もう、不安で居ても立っても居られない感じが強くて、電車の中で気分が悪くなって耐えられなくて、電車からいったん降りて、安定剤を飲んで頑張って行きました。

 

https://maggiestokyo.org

マギーズ東京

 

がんの患者さんだけでなく、私みたいに診断前の人、患者さんの家族の人、友だちの人、専門職の方なんかも、

予約なしで行けて、看護師さんや臨床心理士さんとお話ができるところです。

東京、豊洲の近くにあります。

 

施設は、海の横にあるとても美しい平屋の建物でした。

玄関の前で一瞬ためらっていると、すぐに中の方が気づいて、玄関を開けてくれました。

 

初めてですか?と聞かれて、そうです、と。

建物や施設の説明をしてくれながら、落ち着いて話せる場所を探して座り、今日は一人で過ごしたいか、スタッフとお話するかを聞かれました。

お話ししたい旨を告げると、案内してくれた女性のスタッフの方がとなりに座ってくれました。

 

診断前であることを告げて、診断前でも来て大丈夫でしたか?とつい聞いてしまいました。

大丈夫って知っていたんですが、安心したくて聞いてしまいました。

もちろん、「大丈夫です」と言ってもらいました。

 

それから、年末から乳がんを疑われていること、年末年始、病院もお休みになって、世間もお祭りムードになって、そんな中、私だけがずっと病気と病院と検査のことを考えている感じで、とてもつらかったことを話しました。

 

検査への恐怖、今選んだ病院は手術が三ヶ月待ちで、検査も痛いと説明されて、病院選びで迷っていること、病気への恐怖…。

看護師の資格を持つと話してくれたスタッフの方は、落ち着いて、共感的に聞いてくれました。

検査の痛みが病院によって違ったりしますか?という私の疑問にも、検査のやり方自体はどこの病院も同じだけど、説明や気遣いによって、安心して受けられるかどうかがありますよね、と答えていただきました。

 

そして、今はとにかく検査をしてはっきりさせることが大事ですよね、と。

もう一度クリニックに行って先生と相談してみますということで、私も自分の中で少し落ち着きました。

 

とにかく、雰囲気がとてもよい場所で、部屋の中に太陽の光がたくさん入って明るくて、木材の香りがする場所で、居心地がよかったです。

 

「まだ診断されたわけじゃないけど、もう病気のことで苦しくなっていて、悩んでいる私」をそのまま肯定された感じでした。

 

帰り際、がん専門の看護師さんとお話することができて、検査が怖いことを伝えると、検査の手順や痛みの有無について詳しくお話ししてくれました。

挟んでいることと、麻酔の時に少し痛いかもしれないこと。麻酔をするので組織を取るときには痛みはないこと。

検査の後に痛い時は痛み止めを飲めばいいこと、色々教えてくれました。

 

痔の手術したことがあるんです、と話したら、それよりは全然痛くないですよ、と笑ってくれました。

結果がどうあれ、よかったらまた来てくださいねと言ってもらって、帰りました。

 

 

帰り道、検査のことを話してくれた看護師さんの言葉を忘れないうちにスマホのメモに書き起こしました。

この後も、きっと何度も怖くなってしまうと思ったので。

 

こういう場所があってくれて、本当に助かったなあと思いました。

利用は無料です。結果がどうあれまた来て、グッズ買ったりしてカンパしよう、と思いました。

 

日本中にたくさんたくさんこういう場所があったらいいのに、と思います。