がんを疑われている時の相談先について
またしばらく間が空いてしまいました。
私は右胸皮下全摘手術・センチネルリンパ生検を終えて、退院したところです。
あまり術後痛みもなく、心配していた吐き気もなく、予定より早めに退院しました。
そのことはまた別に書きたいと思います。
体験に対して書くのが追いつかないので、とりあえず、今がんを疑われていて精神的に厳しい方への相談先について私の考えを書きたいと思います。
告知されるまで私が相談させてもらった先は、
・マギーズ東京
・がん相談支援センター
・個人で行っているカウンセリング
でした。
告知後は、サイコオンコロジー(精神腫瘍科)クリニックにもお世話になっています。
他にも、私はアダルトチルドレンの自助グループにも通っているので、そこでも話を聞いてもらったりしていました。
マギーズ東京は、本当に最初に疑われて、頭が真っ白になって検査の恐怖でがちがちになっている時と、針生検の結果が出た時、告知後ですが手術前にも行ってお話を聞いてもらいました。
看護師さんにお話を聞いてもらえます。がん専門の看護師さんもいらっしゃるので、検査の詳しい手順や、術後のケアなど、医療的知識に基づいてお話を聞いたり、教えたりしてもらえます。
メンタルケアについては当たり前ですがお話を聞いてもらう方との相性があるなと思いました。
がん相談支援センターは、MRIの閉所と、造影剤の副作用が怖くて仕方なかった時に電話で話を聞いてもらいました。私は自分の病院のがん相談支援センターにかけたので、カルテにその旨を記載してもらい、いろいろと気持ちに配慮してもらった検査を受けることができました。
相談したのはその一回でしたが、私は非常に共感的にお話を聞いてもらえ、具体的に苦手なことや怖いことをカルテに書いてもらえるなどの方策を取ってもらえたので非常に助かりました。
個人のカウンセリングは、私はたまたま信頼できるカウンセラーさんがいたので、一旦終了していたカウンセリングを再開してもらいました。
一緒に乳がんのパンフレットを見てもらったり、私が調べている医療の情報を聞いてもらって、情報も気持ちも両方整理するのを手伝ってもらいました。
家族でも実はあんまりそういうことはしてくれなかったりしませんか?
私は結構ネットで調べまくるタイプだったので、とにかく自分の中でわかっていることと周囲の人の乳がん知識が乖離していき、孤独感をつのらせていました。
なので、私の知識を共有して、私の考えを整理してくれるカウンセリングは本当にありがたかったです。
カウンセリングは行かれたことのない方は敷居が高く感じるかもしれませんが、もし必要だと感じられたら積極的に行かれてみてはいかがかなと思います。
ただ、カウンセラーさんが信頼できるかどうかとか、相性とかがとてもあるので、しっくりこなかったらカウンセラーさんを変えることも大事だと思います。
術後の今になって思うのは、がんを疑われている段階から、その方はがんの(影響下にある)患者さんだということです。
まだ告知もされていないのに、と思って相談をためらう気持ちがあったのですが、今思うと疑われている段階って本当に不確定要素が強くて気持ちがつらいし、検査も決して楽なものばかりではないですし、堂々と相談に行ってよかったんだなということです。
今、がんを疑われていてつらくて不安な気持ちがある方には、ぜひどこかに相談に行って欲しいです。
私のおすすめは、三つくらい相談先を持っておくことです。
相談って不思議で、相談相手との相性とか、前回はいい感じに対話できたのになぜかその時話が伝わらないとか、勇気を振り絞って相談に行ったのに気持ちをちゃんと理解してもらえずに終わった気がするとか、そういうことが結構起こります。
そうすると、私はとてもつらい気持ちになります。追い詰められているほど、いっそ相談なんてしなければよかったんだ、とかも思います。
そういう時に、そこで絶望せずに、別の相談先に行ってみて欲しいです。(または一箇所でもその時々で相談員さんが違うことがあるので、再トライです)
そして、相談したけどうまくいかなかった気持ちもまたそこで話してみてほしいのです。
本当につらい時の相談ほど、数を打つのが正解かなと感じています。(もちろん最初の相談先でうまく話ができる、もしくは確実にコミュニケーションが取れる信頼できる相手がいるならそれは最高ですが)
私も上記の相談先をぐるぐるしながら、時に楽になったり、時にジャッジされて嫌な思いをしたり、しながら五ヶ月間をなんとか生き延びました。
今がんを疑われている方が、なんとかその時期を乗り越えられますように。
こんなコメントも閉じているような引きこもりブログですが、ここから祈っています。